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2008.08.25

坪内祐三■ 本日記

20080825tubouchihon

「昭和記念日」(?)にちなんで、昭和30年代の『週刊朝日』を読みふける。この頃の『週刊朝日』は扇谷正造を編集長に持つ一大黄金時代であるが、まず毎号巻頭の10頁近い特集記事が読みごたえある。

硬軟のバランスも見事だ。軟、昭和301120日号の「Ⅴ字型の男性美――ボディ・ビル診断」という特集中の三島由紀夫(彼は当時ボディ・ビルを始めたばかりだった)のこういう言葉はどうだろう。

〈ボディ・ビルで体をきたえたら、年をとっても枯れないですむかも知れない。日本の作家って、若いときは世間から非難されるような作品を書いても、老人になると尊敬されるようなものを書きますからね。僕は、死ぬまでいやがられたい。95くらいになって書けなくなったら、テレビに出て悪態をついて暮す〉

ただし、「ボディ・ビルをする作家・三島由紀夫氏」というキャプションのついた写真の三島の体はまだまだきゃしゃである(こういうリアルが週刊誌の面白い所だ)。

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■ 本日記|坪内祐三 |本の雑誌社|ISBN9784860110635 200610

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

活字と街を散歩する、古くて新しい究極のブック・クルージング・ダイアリー。『本の雑誌』連載記事を集成。

坪内祐三■ 四百字十一枚

坪内祐三■ 大阪おもい

坪内祐三■一九七二――「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」

坪内祐三■私の体を通り過ぎていった雑誌たち

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坪内祐三■後ろ向きで前へ進む

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