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2008.08.18

橋本治■ 源氏供養(上)

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「そうか、源氏物語がなんだかもう一つピンと来なかったのは、光源氏という男がどういう男かさっぱり分からなかったからだ!」と私は思いました。

こういうことを言うのはなんですが、光源氏に感情移入の出来る男性というのは、現代ではそうそういないと思います。

「源氏物語を読んだ」と言う女性は結構いても、「源氏物語を読んだ」と言う男性があまりいないのは、「女は結局、恋物語が好きだからな」という理由だけではないと思います。

源氏物語を読む女性は、そこに登場する様々なヒロイン達の中に「自分」というものを発見することが出来るけれども、男の場合は、「自分=光源氏」ということにならなければ、まったくこれを読む意味がない――そんなところじゃないでしょうか。〔…〕

「現代は“女”ばっかりの時代で、男の居場所なんか全然ないもんな」とその時私が思ったことも、この際ついでに白状します。

――「2 空洞としての光源氏」

*

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■ 源氏供養(上)|橋本治|中央公論新社|ISBN9784122027343199611月|文庫

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

今から一千年のむかし。紫式部は何を書こうとしたのでしょうか。「源氏物語」と紫式部の謎をゆるやかに説き明かしたエッセイ。

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