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2008.08.27

佐々木譲■ 警官の血(下)

20080827sasakikeikannge

「それにしても、際どい捜査でしたね。ここまで来れて、ほっとしています。違法捜査ってことで、ストップがかかるんじゃないかと心配してました」〔…〕

いや、警官のやることに、グレーゾーンなんてない。少しだけ正義、少しだけワル、なんてことはないんだ

「そうでしょうか。正直なところ、おれは自分が明度百パーセントの白だとは言えそうもありません。明度ゼロパーセントの黒でもないと思いますが」

「おれたち警官は、境目にいる。白と黒、どっちでもない境目の上に立っている」

「ありえますか。どっちでもないって」

「ありうるさ。おれたちのやっていることが市民から支持されている限り、おれたちはその境目の上に立っていられる。愚かなことをやると、世間はおれたちを黒の側に突き落とす」

「すべては、世の中の支持次第?」

「それが警官だ」

*

*

■ 警官の血(下)|佐々木譲|新潮社|ISBN9784104555062 200709

★★★★☆

《キャッチ・コピー》

汝の父を敬え――制服の誇り、悲劇の殉職。警察官三代を描く、警察小説の最高峰誕生!

戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。

佐々木譲■ 警官の血(上)

佐々木譲■ 笑う警官

佐々木譲■ 警察庁から来た男

佐々木譲■ 制服捜査

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