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2008.09.18

鴻巣友季子■ 明治大正翻訳ワンダーランド

20080918kounosumeiji

先日、ある作家と評論家の翻訳をめぐる対談を聴きに行ったさい、翻訳の苦労談やこぼれ話が展開されるなかに、「日本文学(の言語)は最近まで、明治20年代にインストールした外国文学のソフトウエアでずっとやってきた」ということばが出てきた。

現在の日本には、このソフトを意識してか無意識にか初期化しようとする作家が出てきているという。

うわ、すごい。と、わたしは改めて思った。

明治以来有数十年めんめんとつづいてきた文学言語のOSをひょいと棄てられる作家が出てきたというのもすごいし、そんな画期的な変化の現場に読者としてリアルタイムで立ち会えるのもすごいと思ったが、じつは、その外国文学のソフトが一度インストールされてから約120年間も持っていたということに、やたら感心もしたのである。

ずいぶん長持ちのソフトではないか!

では、この「外文ソフト」をどうやってインストールしたかといえば、もちろん翻訳をとおして行ったのだ。明治20年代が日本文学の一大変革エポックであるなら、そのソフトの元になる翻訳文学にも多くの大事件がおきているはずだ。

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■ 明治大正翻訳ワンダーランド|鴻巣友季子 |新潮社 |ISBN9784106101380 200510月|新書

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

驚愕!感嘆!唖然!恐るべし、明治大正の翻訳界。『小公子』『鉄仮面』『復活』『フランダースの犬』『人形の家』『美貌の友』『オペラの怪人』…いまも読み継がれる名作はいかにして日本語となったのか。

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