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2008.09.26

菊池仁■ ぼくらの時代には貸本屋があった――戦後大衆小説考

20080926kikuchibokura

確かに江崎俊平、風巻弦一、下村明、楓手達治、島守俊夫、園生義人、若山三郎、多勢尚一郎、郡順史等の作家には記憶がある。

他に〝河岸の石松シリーズ″を書いていた宮本幹也、〝三四郎シリーズ″の城戸禮、木屋進、小島健三、藤島一虎、左文字雄策等の作品が一二三堂の棚にあった。

当時は貸本専門の作家が存在していることも知らなかったのだが、私はこれらの第二線級、映画で言えばプログラムピクチャーのみをせっせと書いている作家が気に入っていた。中でも力のある作家は双葉社が出していた読切雑誌の常連で、目次でよく見かけたものである。

そう言えば、前記の作家達を見て気がついたことがある。そう、ほとんどが現在では春陽文庫のみで見かける作家なのである。1960年代後半になると貸本屋が姿を消し、これらの作家はそっくり春陽文庫に引っ越したのである。これは新しい発見なのだが、貸本文化をそのまま引き継いだのが春陽文庫なのかもしれない。

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■ ぼくらの時代には貸本屋があった――戦後大衆小説考|菊池仁 |新人物往来社 |ISBN9784404035660 200808

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

文芸評論家としての原点ともいうべき読書遍歴と、貸本文化について論考。柴田錬三郎をはじめ、昭和20年代後半から30年代にかけての大衆小説について、熱い想いを綴ったユニークな文芸評論集。

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