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2008.10.28

西岡研介■ マングローブ――テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

20081028nishiokaman

一連の松崎の言動は、彼が、11600万人が利用する「JR東日本(という公共交通機関)」を、「自分のもの」であるかのように勘違いしていることを、よく表している。

しかしなぜ国鉄時代、一介の機関士にすぎなかった男は、ここまで“肥大化”したのだろうか。

JR東日本の実態を告発したJR東日本現役最高幹部のA氏は私にこう語っていた。「労働組合の幹部にすぎなかった松崎の権力を、ここまで肥大化させた『犯人』は国鉄改革から今日に至るまでの19年間にわたって、彼の持つ『革マル派』という暴力装置に怯え、自己保身に走り続けたJR東日本の経営陣なのです。〔…〕

JR革マル派問題はいわば、国鉄改革の“負の遺産”なのです

「戦後最大の改革」と賞賛され、今も政府の行財政改革のモデルケースとして取り上げられる国鉄改革。

この国鉄改革の“最大の障害”だった国労の力を殺ぎ、改革を加速させるため、当時、「改革三人組」と呼ばれた松田、葛西、井手の三氏ら「国鉄改革派」が当時から「革マル派の最高幹部」といわれてきた松崎率いる旧「動労」とも手を握った。

一方、70年代後半まで国鉄当局と激しく対立していた松崎も、国鉄改革派の攻勢に「分割民営化は不可避」と判断。「組織防衛」のため、それまでの方針を180度転換し、分割民営化賛成に回ったのだ。

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■ マングローブ――テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実|西岡研介 |講談社 |ISBN9784062140041 200706

★★★★☆

《キャッチ・コピー》

謎に包まれた非合法集団とJR東日本の抜き差しならぬ関係。取材をすれば、巨大な暴力が牙を剥く。日本社会最大の禁忌に斬り込む超弩級のノンフィクション。

西岡研介■ スキャンダルを追え!「噂の眞相」トップ屋稼業

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