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2008.10.14

高木晶子■ 想い出大事箱――父・高木彬光と高木家の物語

20081014takagiomoide

朝日新聞に「あと千回の晩餐」が連載されていたのも楽しく読んだ。父は松本清張との邪馬台国論争以来朝日新聞を取るのをやめたので、私が切り抜いて上京するときにあげると喜んで読んでいた。

明治物と言われる小説群を読んだのは最近のことだが、これがどれを読んでも面白い。全く父の言葉通り、山田風太郎は天才だ、と思う。これらの本は当然父も読んでいたと思うが父の一番の愛読書は「人間臨終図鑑」で、文字通り父の座右にあった。私も父も風太郎フアンだったのだ。〔…〕

乱歩先生は「山田君は変わっているように見えるが、案外変わっていない。高木君は一見まともなように見えて、おそろしく変わっている」とおっしゃっていたそうだ。深く二人を知った人はそう思うのかもしれない。〔…〕

二人は、自分が死んだら葬儀委員長を頼む、と言い合っていた。でも父が亡くなったとき、風さんも大病を患って入院中で、委員長どころか葬儀にも参列出来ず、とても残念に思ってくれたという。お棺の中には父の望み通り「人間臨終図鑑」を入れた。

――「天才変人 風太郎」

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■ 想い出大事箱――父・高木彬光と高木家の物語|高木晶子 |出版芸術社 |ISBN9784882933458 200805

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

元祖本格ミステリの巨匠・高木彬光。引っ越し魔。占い狂、金鉱探し、病魔による足の切断etc.。その風変わりで波乱万丈な人生。娘・晶子が綴る、おかしく清々しく時に生々しい作家の家の喜怒哀楽

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