« 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻6 | トップページ | 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻8 »

2008.12.11

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻7

20081211setouti07

こうして夕霧の大将が無理強いに住み馴れた顔をして、一条の宮邸に居つづけていらっしゃいますので、三条の雲居の雁の君は、もう何もかもお終いだと思いこんでしまわれました。

それでもまさかそんなことになるとはと、一方では大将を信じようとしてきたけれど、堅物の真面目男が一度浮気で狂いだすと、全く別人のように変わってしまうと聞いていたのは、ほんとうだったのだ、夫婦の仲というものをことごとく見届けてしまったような気がして、

もうどうしても、これ以上の侮辱は受けたくないとお思いになり、お里の前大臣邸へ、方違えに行くという口実で、お帰りになってしまいました。〔…〕

「何もかも、今はもうすっかりあなたに飽かれて愛想を尽かされてしまったわたしですもの、今更お気に召すように直しようはありませんし、無理に辛抱することもないと思って。

残してきた頑是ない子供たちのことは、お見捨てにならなければ嬉しゅうございますわ」

――「夕霧」

*

*

■ 源氏物語――巻7|紫式部/瀬戸内寂聴 |講談社 |ISBN9784062757881 200707月|文庫

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

柏木/横笛/鈴虫/夕霧/御法/幻/雲隠/匂宮/紅梅

memo

雲居の雁は夕霧を恨み、怒って子供を半分連れて父の前太政大臣邸へ帰ってしまった。〔…〕夕霧は仕方なく妻の里に雲居の雁を迎えに行くが、雲居の雁はのんびりと里で遊んでいて、夕霧と一緒に三条の邸に帰ろうとはしない。(源氏のしおり・夕霧)

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻1

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻2

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻3

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻4

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻5

紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻6

|

« 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻6 | トップページ | 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻8 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻6 | トップページ | 紫式部/瀬戸内寂聴■ 源氏物語――巻8 »