風俗博物館/五島邦治■ 六條院へ出かけよう――源氏物語と京都
この時代の平安京に居住する貴族や庶民にも、気晴らしの小旅行を兼ねた物詣でや年に一度のお祭り、衝動買いをそそらせるショッピング、仲間同志による花見の酒食など、いろいろな遊興の機会はあった。〔…〕
最後に、お忍びで七条の市あたりへ歩いてショッピングとしゃれ込もう。
六條院から市へは比較的近い距離にある。この地域は、平安京の中でもいわゆる「下町」にあたる。
きっと心ときめくことがあるだろう。〔…〕
それからちょっといい男から歌を詠みかけられるかもしれない。
でもこの時代の女性の身だしなみとして、壷折装束に市女笠、垂れ衣をつけたいわゆる虫の垂れぎぬ姿で、顔は隠していかねばならない。
見え隠れする着物の裾の色合いに気をつけて、ちょっと品のいい童女をお供に連れて行くとなおよい。
――「平安京へ出かけよう!」
*
*
■ 六條院へ出かけよう――源氏物語と京都|風俗博物館:編集/五島邦治:監修 |宗教文化研究所/光村推古書院 |ISBN:9784838199310 |2005年10月
★★★☆☆
《キャッチ・コピー》
光源氏の豪奢な寝殿建築を4分の1の模型に造り、展示を行う風俗博物館。「六条院行幸」の場面模型が京都文化博物館別館に出張展示されるのに合わせ、展示解説に京都の年中行事などを加えまとめる。
| 固定リンク



コメント