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2009.01.14

吉田修一◆あの空の下で

20090114yoshidaanosora

空港を出た瞬間、身体にしっくりと馴染む国がある。

天候、気温、体調、時間帯……、様々な条件が偶然に巧く重なるのかもしれないし、天候が良かろうが悪かろうが、馴染む街は無条件に馴染むのかもしれない。ぼくにとってここ台湾はそんな国だ。〔…〕

ここ台湾には日本に好意を持っている人が多いと聞く。もちろんそう思いたい日本人の身贔屓もあるだろうが、確かに訪ねるたびに居心地の良さを感じる。

要するに、ここ台湾で日本人観光客は愛されているわけだ。とすれば、愛されている観光客が、優しい観光客に変貌してもおかしくはない。

この話を台北の友人にすると、「買いかぶりすぎだって。台湾人って、けっこう現実的だよ〜」と容赦なく笑うが、

間違いなくこの街には人に親切にしたくなるような、ゆったりとした雰囲気が漂っている。

――「台北」

*

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◆あの空の下で|吉田修一 |木楽舎|ISBN9784863240087 200810

★★

《キャッチ・コピー》

1編ごとに異なる主人公の些細な日常を、胸が詰まるほどリアルに表現した12の短編小説と、世界の旅エッセイ6編を収録。ANA機内誌「翼の王国」掲載。

吉田修一■ 7月24日通り

吉田修一■ さよなら渓谷

吉田修一■ 悪人

吉田修一■ 静かな爆弾

吉田修一・文/佐内正史・写真■ うりずん

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