鷲田小弥太◆男の老後力
老人だから価値あることを示して、若者から尊敬されなければならない、などといいたいのではない。
老人を敬愛する若者はいつの世でも少数派であり、若者の尊敬に値するようなことをする老人も少数派である。
若いときには老人を疎んじ、老人になったら若者に冷淡になる。これが人間の通弊である。
重要なのは、この通弊から免れる努力を、若いときも、老人になってからでもできるかどうかなのだ。
老人がマイナス価値になってもできること、やるべきことがある。あとに続く人、若い人に感謝し、彼らを励まし続けることである。
ところがこれができないのが、老人なのだ。しなくて当然だ、と思っている老人が大多数なのである。寂しいね。
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◆男の老後力|鷲田小弥太 |海竜社|ISBN:9784759310153 |2008年03月
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《キャッチ・コピー》
甘ったれるな!老年!迷いからの突破口はここにある。老いを迎えうつ哲学。 老いは男を哲学者にする/「生活不安」を感じる人へ/「孤独」を感じる人へ/「学びたい」と感じる人へ/「愛したい」と感じる人へ/「仕事をしたい」と感じる人へ/「老後」とは何か?/人間というものは、男というものは
《memo》
定年間近な人に。
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