ティム・ワイナー◆CIA秘録(上)――その誕生から今日まで
本書は、CIAの創設から60年間の記録である。西洋文明史上最強の国が、いかにして一級の諜報機関を作ることに失敗したのかが、綴られる。そしてこの失敗は、アメリカの安全保障を危機に陥いれている。〔…〕
エドワード・ギボンは『ローマ帝国衰亡史』のなかで、歴史は「そのほとんどが人類の犯罪、愚行、不運の登記簿にほかならない」と書いている。CIAの歴史は、勇敢、狡猾な行動とともに、愚行と不運に満ちている。
海外ではつかの間の成功と、長く後を引く失敗の物語にあふれている。国内では、政治闘争と権力闘争の記録である。〔…〕
2001年9月11日には、ニューヨーク、ワシントン、ペンシルベニアで、約3千人が死亡した。その後のイラクやアフガニスタンで亡くなった人たちは、さらに3千人を超える。CIAがその中心的な使命を遂行できなかった罪が、いまだに長く尾を引いているのだ。
その罪とは、世界で何が起きているかを大統領に報告できなかったことである。
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◆CIA秘録(上)――その誕生から今日まで|ティム・ワイナー/藤田博司|文藝春秋 |ISBN:9784163708003 |2008年11月
★★★★
《キャッチ・コピー》
匿名情報、噂の類は一切なし。機密解除文書5万点。元CIA長官10人を含む諜報関係者300本以上のインタビューによって書かれた 第一級の歴史書にして衝撃の黙示録 ! 諜報機関を20年以上にわたって取材した調査報道記者が、その誕生から今日までのCIAの姿を全て情報源を明らかにして描いた衝撃の書。
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