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2009.02.17

内田樹◆街場の教育論

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自分の好きな部屋を、自分の好きなインテリアで飾り、自分の好きな音楽をかけ、自分の好きな料理を、好きな食器で食べる。好きな時間に起き、好きな時間に寝て、好きなときに、好きな場所に、好きな友だちと(あるいは恋人と)旅行する。

自分らしく生きるということは、要するに誰の同意も必要とせず商品選択を自己決定できることである、と。

私が言っているんじゃありませんよ。中教審から『BRUTUS』まで、フェミニストから電通まで、全員がそう唱和したのです。

うんざりする話ですが、ともかく、その全国民を巻き込んだ国策的な「自分らしく生きる」「個性的に生きる」キャンペーンの過程で、消費行動に際して同意が必要な他者との共生は「よくないこと」であるということについての国民的合意がいつのまにか成立しました。

非婚化・晩婚化・少子化というのは、この合意に基づく論理的な帰結です。

――第8講「いじめ」の構造

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◆街場の教育論|内田樹 |ミシマ社|ISBN9784903908106 200811

★★★★+

《キャッチ・コピー》

「他者とコラボレーションする能力」の涵養こそ喫緊の課題。学校、教師、親、仕事、宗教…あらゆる教育のとらえ方がまるで変わる、驚愕・感動の11講義。

内田樹■ 街場の現代思想

内田樹■ 街場の中国論

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