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2009.04.12

大友浩◆噺家ライバル物語

20090412otomohanasika

円生の手書きの文字を見る機会がありましたが、実にきれいな文字でした。

書道を習った人の字ではないものの、止め、はね、払いがきちんとできている、折り目正しい文字でした。

これはまさに、円生の芸風そのものです。〔…〕

橘右近コレクションだったか、何かの展覧会で見たのですが、円生が落語協会会長をつとめていたとき、前座に対して、小言を書いた楽屋張りがありました。

一、前座はナ二をしてはいけない。

一、前座はコレをしてはいけない。

と、微に入り細を穿つように、事細かに小言が書かれているのです。

端正な文字で。

延々と。

寄席の楽屋に貼られたものだと思いますが、協会の会長にあんなにネチネチと小言を貼られたのでは、当時の前座たちはさぞかし大変だったことでしょう。

*

◆噺家ライバル物語|大友浩 |ソフトバンククリエイティブ|ISBN9784797349825 200812

★★

《キャッチ・コピー》

志ん生vs 文楽、談志vs 志ん朝、昭和の名人から志ん朝までのライバルを通して噺家達の芸と芸とのせめぎ合いを物語る逸話を満載!

memo

逸話満載というものの他の本からの引用が多くオリジナリティに欠ける。

岡本和明/古今亭八朝■ 内儀さんだけはしくじるな――目白・柏木・黒門町

三遊亭金馬■ 金馬のいななき――噺家生活65

立川談志/聞き手・吉川潮■ 人生、成り行き――談志一代記

立川談志■ 談志が死んだ――立川流はだれが継ぐ

金原亭伯楽■ 小説・古今亭志ん朝――芸は命、恋も命

志ん朝の仲間たち■ まわりまわって古今亭志ん朝

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