車谷長吉◆四国八十八ケ所感情巡礼
4月2日(水)
曇天。少し寒く、くしゃみを4回する。
午前中、歯長峠を越す。山裾から見たよりは大変な山道だった。急坂あり、流出してしまった道路、鎖場、崖の上の斜めに傾いている道など危険なところがたくさんあった。
今日はうんこを5回した。「とうべや」で一度、峠の下で一度、山中で一度、下へ降りて来たところの田んぼで一度、第43番札所・明石寺の茶店で一度。
一日に5回も糞をした記憶はかつてない。特に5回目はたくさん出た。どうなっているのだろう。
明石寺には茅葺きの鐘楼があった。かたわらに満開の桜。
午後3時過ぎに、宇和町大字卯之町の松屋旅館に入る。すると、ここは犬養毅、尾崎行雄、金子兜太などが泊まったことのある旅館で、江戸時代中期に建てられた老舗だった。
卯之町の通りは江戸時代の建物がずらりと並んだところだ。その美しさに驚く。
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◆四国八十八ケ所感情巡礼|車谷長吉 |文藝春秋|ISBN:9784163705705 |2008年09月
★★
《キャッチ・コピー》
極楽へ行きたいと思う愚かしさ。それでも作家は歩き、祈りつづける。
《memo》
この著者はもう過去の人だなぁ。上掲のようなお遍路うんこ日記。
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