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2009.05.04

出久根達郎◆古本供養

20090504dekunehuruhon

私は元気でいられるのは、古本の埃(ほこり)のせいではないか、と思う。あるいは、古書特有の湿気と、しけたにおいのせいではないか。

心がうっくつした時、古書に囲まれると、たちまち晴れ晴れとし、蘇生の思いがする。

私はこれを、「古本浴」と名づけている。森林浴は樹木の気だが、こちらは古書の気、すなわち故人の発する強烈なエネルギーである。

私が古本屋だから、人に語っても特別な健康法と感心してもらえない。しかし、古書業者の平均寿命が、なんと85歳、決して我田引水ではないのである。

――「日記健康法と古本浴」

*

◆古本供養|出久根達郎|河出書房新社|ISBN9784309018973200812

★★

《キャッチ・コピー》

古書店主でもある作家・出久根達郎のエッセイ集。むかし懐かしい、人情味溢れる世界にひたれる本です。

memo

“古本に関するエッセイ集ではない。

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