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高橋五郎◆農民も土も水も悲惨な中国農業

20090610takahashinpomin

中国の国土は地形や水環境といった側面から考えると、決して農業には向いていないのだ。〔…〕

植物栽培ができる農地は吉林省、黒竜江省、山東省や江蘇省、安徽省など沿岸部の一部に集中し、ほかには四川省や陜西省など、山岳部にぽつりぽつりとある程度だ。〔…〕

アメリカの国土面積は約963万平方キロと、中国とほぼ同じだ。〔…〕国民1人当たりの耕地面積はアメリカの10分の1以下でしかない。

それでいて、13億の民(アメリカは3億人)の食を支えなければならないのだから、いかに中国の農業が実際の力以上に無理をしているかがわかろう。

それらの無理が、あらゆる問題を引き起こしており、その顕著な例が土と水の問題だ。

中国では土も水も、もはや「過労死」と表現しても大げさではない段階を迎えてしまっている。〔…〕。中国には日本やアメリカにはない、さらに深刻な事態が進行中なのだ。

*

◆農民も土も水も悲惨な中国農業|高橋五郎|朝日新聞出版|ISBN9784022732590200902月|新書

★★★★

《キャッチ・コピー》

中国経済の裏側は今、危機に瀕している。主因は「農業の崩壊」だ。中国農政研究の第一人者が7億農村住民の実態を赤裸々に伝え、中国に依存する日本の食糧問題を究明する。

memo

――「中国政府から睨まれませんか」「出入り禁止になるのではないでしょうか」というご心配を大勢の方々から頂きました。まあ、出る杭は打たれますが、出過ぎた杭は打ちにくいと言います。このくらいのことで門を閉じたら大国の名が泣くでしょう。(著者=日経ビジネスhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090605/196832/

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