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2009.06.09

高橋源一郎◆大人にはわからない日本文学史

20090609takahashiotonaniha

おそらく、もっとも若い小説家たちは、ある意味でこの百年で初めて、口語に向かい合っているのです。〔…〕

口語というものはわかりやすく、文章語というものはわかりにくいという常識とは逆に、実は、わたしたちが喋っている口語というものにはほとんど意味がなく、いわば大半が単なる音であり、ノイズにすぎません。

しかし、わたしたちが、ほんとうはどこで、どんな場所で生きているのかと、自分自身に訊ねた時、答えとなるべき場所は、そんな、ノイズに過ぎない口語が生きる場所ではないのか。

若い作家たちの作品には、彼らのそんな意識が、色濃く反映しているのです。

*

◆大人にはわからない日本文学史|高橋源一郎|岩波書店|ISBN9784000271011200902

★★★★

《キャッチ・コピー》

過去の堆積としての文学史を語り直すでもなく、文学史と無関係に新しい小説を読むのでもない。かつてない変化のただ中にある、日本の「文学」。この国の「文学史」について考え、「文学」の未知の未来を探る。

memo

大江健三郎、開高健から後、純文学は痩せ続けて、いまや絶滅寸前と思っていた。が、どうも違うらしい。だからといって読みたくはないが……。

高橋源一郎/柴田元幸◆柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」

高橋源一郎■官能小説家

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