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2009.06.29

『望星』編集部◆不良老人伝

20090629hutyoroujin

ところが、世間には、早目に人生を解釈し、早目に老衰し、早目に自らを退却させていく人が多い。

そんなのは生きるに値しない人生である。4050は洟垂れ小僧であり、7080と老年になってから、人生の味がわかる。

肉体は老いるが精神は老いない。従って年齢で決めつける還暦や古稀、米寿といった言葉は廃語にしてしまったほうがいいとも極論する。

田辺が最後にたどりついた心境は次のようなものだ。

「漂っていればいい。泳ぐから疲れるのだ。漂っているだけなら、万端、楽である」

田辺は昭和56年、76歳で亡くなるまで、片時も青年の客気と子どもの邪心のなさを失わなかった。

――香取俊介「田辺茂一」

*

◆不良老人伝|『望星』編集部|東海教育研究所|ISBN9784486031994200809

★★

《キャッチ・コピー》

老いてなお「気骨」と「艶」を輝かせていた人々がいる。時代に安易に流されず、権力に屈することなく、名利も求めず、己を貫く生き方が周囲に光を投げかけた「まつろわぬ老人たち」―。

memo

金子光晴・本田靖春・岡本太郎・升田幸三・松永安左ヱ門・三岸節子ほか。

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