佐藤優◆外務省ハレンチ物語
秋月さんは本棚から本を1冊取り出してきました。そして、「この本を読むと、外務省がどういうところか真実の姿がわかる」と言いました。
表紙に、佐藤優『外務省ハレンチ物語』(徳間書店)と書いてあります。
佐藤さんという人は、数年前に政治家絡みの国策捜査で逮捕され、クビになったそうです。東京拘置所の独房に512日間閉じこめられていた間に作家修業をして、ノンフィクション作家にったということですが、ときどき官能小説も書いているということです。〔…〕
第2章の「首席事務官はヘンタイです」というとても下品なタイトルの小説を読みましたが、内容はタイトルよりもずっと下劣でした。
この首席事務官だけがヘンタイというよりも、外務省はレイプや公金流用が日常化している犯罪組織という印象を受けました。
――第3章「家事補助員は見た」
*
◆外務省ハレンチ物語|佐藤優|徳間書店|ISBN:9784198627089|2009年03月
★★★
《キャッチ・コピー》
「金髪ポルノビデオ」で美人研修生に英語講習する首席事務官M、在外公館・女性家事補助員が見た「公使Aの裏金とSEXの罠」。個人名除いてほぼ実話!最強外交官、初の小説。
《memo》
「官能小説」の形をとりながら、なお北方領土交渉の問題(面積2分割案)を読者=国民に知らせようという涙ぐましい努力の1冊。
「一昔前、霞が関(中央官庁)では、『自殺の大蔵(財務)、汚職の通産(経産)、不倫の外務』と言われていたが、現在は外務省が自殺、汚職、不倫の3冠王であるといってよい」(本書より)
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