清水真人◆首相の蹉跌――ポスト小泉権力の黄昏
「首相が執務室にこもって携帯で外部と連絡を取ってしまうので、秘書官さえ首相が誰と相談したのかわからず、振り回される場面が目立つ。
首相執務室がブラックボックスと化している」
ある有力省庁の幹部は、「秘密王義」の宰相を支える官邸内の混乱をこう打ち明けた。〔…〕
安倍と福田は、政治家も官僚もどこか信用していない。ハブ&スポーク型で側近を分割統治し、競わせる。その中心にはただ一人、政権戦略の全容を知る宰相が携帯を握り締めて官邸内の密室に鎮座する。
司令塔不在で情報が断片のまま上がり、それを基に全体像のパズルを組み立てるのも一人。前さばきや調整が不十分なまま、トップダウンで決断を下すのも一人。宰相の双肩に重荷がのしかかる政権中枢の実態は、よく似ていた。
――第12章「大臣」知らぬケータイ宰相~安倍と福田の通奏低音
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◆首相の蹉跌――ポスト小泉権力の黄昏|清水真人|日本経済新聞出版社|ISBN:9784532353636|2009年04月
★★★
《キャッチ・コピー》
最強の首相の後継者たちはなぜ迷走を繰り返してしまっているのか。権力の構造が変わってしまったことを理解できない日本の政治家たちの本質を明らかにする骨太なノンフィクション。
《memo》
安倍、福田はケータイを使い、小泉は持たなかった。麻生はどっちだ?
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