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江上剛◆戦いに終わりなし――最新アジアビジネス熱風録

20090709egamiasia

「いずれ円は元に呑み込まれる。そして世界のハードカレンシーは元かドルか、という時代が来るでしょう」

こう予測するのは、元日銀マンで現在は『フィナンシャル ジャパン』の発行人である木村剛である。〔…〕

ハードカレンシーとは、国際決済に使われ、市場で自由に売買できる通貨のことだ。〔…〕

80年代から90年代にかけて、中国をはじめアジア各国では「シェンエン(千円)」なる言葉が通用し、「円」がそのまま流通した時代があった。千円札の偽札まであった。誰もが強い通貨「円」を欲しがったのだ。

今考えればこの時期に「円」のハードカレンシー化戦略を進めるべきだった。

しかし、日本は実行しなかった。これは自分たちがコントロールできない世界のどこかで円が使われることを過度に警戒してしまったからとされている。〔…〕

アジア共通通貨なるものがそう簡単に創設できるとも思えない。将来的には人民元が円にアジアでの主役交替を迫り、円がそれを受け入れる、という形が、最も現実的なシナリオなのかもしれない。

*

◆戦いに終わりなし――最新アジアビジネス熱風録|江上剛|文藝春秋|ISBN9784163701004200804

★★

《キャッチ・コピー》

いま、日本企業はアジアでいかなる戦いを強いられているのか。現地徹底取材、アジア市場で成功するための戦略に鋭く迫る。

memo

20071月~「文藝春秋」に連載。早くも賞味期限切れ。

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