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2009.10.07

柴田元幸◆それは私です

20091007shibatasorehawatasi

電車などで誰も本を読まなくなって、みんなが携帯電話の画面に見入っていることを嘆く発言をときどき目にするが、

宇宙人の目から見ればそれもおかしな話で、いま・ここの空気や匂いを離れて別の時別の場所をめぐる情報に見入っている、という点では紙だろうが液晶だろうが似たようなものである。〔…〕

まったくの想像にすぎないが、文字が発明されて、一部の人間が石板やらパピルスやらに訳のわからないへにょへにょを刻みはじめたときも、

せっかく神様がこうして目の前に太陽や花々や鳥の声を与えてくださるのに、なんだってわざわざいま・ここから離れる必要があるのか、と嘆かわしく思った人もいたのではないか。

文字が発明された時点で、人間はもう十分自然から逸脱したのである(むろんそれを言い出せば、言語の発生そのものが自然からの逸脱だった)。

――「活字について」

◆それは私です|柴田元幸|新書館|ISBN9784403210976200805

★★★

《キャッチ・コピー》

高度な翻訳ソフトの出現で翻訳家から翻訳ソフト評論家と化してみたり、ある美術系の大学で、蠟人形のような学生を相手に講義をしてみたり…。ちょっと知的でフシギが炸裂する爆笑エッセイ集。

memo

翻訳家というのはユニークな人が多い。岸本佐知子、鴻巣友季子、金原瑞人、……。

柴田元幸/高橋源一郎◆柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」

柴田元幸:編◆昨日のように遠い日――少女少年小説選

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