福岡伸一ほか◆25歳の補習授業――学校で教わらなかったこれからいちばん大切なこと
モノを細かく見ていくと、視野が狭くなるということは意識してほしいのです。 顕微鏡で倍率を100倍上げると、見える面積が1万分の1になります。そのうえ、範囲が狭くなれば、光の量が減るので暗くなります。〔…〕 見た目は昨日と変わりない自分自身も、部分を拡大して見てみると、必ず昨日とは入れ替わっているところがある。身体は今この瞬間も、リセットされ続けている。 こういった「動的平衡」の観点から、現代を生きる人に言えるのは何か? それは、「時間に対する感覚を取り戻そう」ということです。 もっと具体的に言うと、 「私たち人間も、時間や空間を細かく分けて、それだけで判断するのはやめませんか」 ということです。 いいことも悪いことも、すべては一過性のものであって、結局は流れていく。それでも全体は保たれている。〔…〕 「状態は常に変わるのだから、今をクヨクヨすることはないんじゃないですか」ということです。 ――1時限目「理科ごころを持つ」講師・福岡伸一 |
◆25歳の補習授業――学校で教わらなかったこれからいちばん大切なこと|小学館 |ISBN:9784093878838 |2009年10月
★★
《キャッチ・コピー》
うまくいかない?こうすればいいんだよ。すがるものなき人々へ“最後の7賢人”による革命的講義。福岡伸一/糸井重里/池上彰/姜尚中/養老孟司/太田光/渡邉美樹。
《memo》
読んだからといって、役に立つとは限らない。「ビッグコミックスピリッツ」連載の「ネオトナ入門」。
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