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2009.12.29

佐野真一◆ドキュメント昭和が終わった日

20091229sanosyowaga

その香淳皇后に嫁として長年仕え、平成に皇后となった美智子妃は、天皇のことを公的な席では「陛下」と呼び、プライベートな場所では「おとうさん」と呼んでいる。

さらに雅子妃は、皇太子のことを公的な場では「殿下」と呼び、家庭では愛子内親王に「パパ」「ママ」と呼ばせている。

「お上」から「おとうさん」を経て、「パパ」「ママ」へ。わずか20年の間のこの呼称の変化には、昭和の重圧を脱却した平成の開放感が象徴されている。それだけではない。

そこには、皇室の権威失墜の兆候が、それ以上の強いインパクトで刻まれている。

◆ドキュメント昭和が終わった日|佐野真一|文藝春秋|ISBN9784163717906200910

★★★

《キャッチ・コピー》

天皇崩壊と改元の内幕、宮崎勤とオウム、ひばりと松下幸之助の死。新事実と新証言で「昭和」と「平成」、二つの時代の意味を問う。

memo

宮内庁から抗議があったとあとがきに記している。「事の性質にかんがみ、天皇陛下に事実関係をお伺いいたしましたところ、皇后陛下が天皇陛下を『おとうさん』と呼ばれたことは、勿論一度もなく〔…〕」。

そして著者はこう書く。「問題の呼称は『おとうさん』ではなく、『おとうさま』だった。またそう呼んだのは、厳密にいえば皇后になってからではなく、皇太子妃時代だった。その点については率直に謝罪する。だが、その瑕疵が天皇陛下にお伺いをたてなければならないような大問題だったのだろうか。宮内庁のこの事大主義と神経過敏さも、また昭和の時代にはなかったものではなかろうか」

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