松田哲夫●「王様のブランチ」のブックガイド200
「テレビ、特に情報バラエティ番組を見ている視聴者は、そこで話されている言葉をほとんど聞いていない」ということだ。 こういうタイプの番組は、おおむね時計代わりなので、集中して見ている人は少ない。すべての言葉とまでは言わないが、少なくとも、微妙なニュアンスが届きにくいことはたしかだ。〔…〕 実は、届く言葉もまれにあることがわかってきた。一つは「ナンバーワン」とか「ベストワン」という言葉だ。〔…〕 視聴者に届いていると感じるもう一つの言葉は「泣いた」または「涙が流れた」だ。最初は意識せずに、コメントの中に使っていた。ところが、どうやら、こういう言葉を使って紹介したときには、その直後の売れ行きが跳ね上がるということに、あるとき気がついた。 ――第1章 ぼくがコメンテーターになった理由 |
●「王様のブランチ」のブックガイド200|松田哲夫|小学館|ISBN:9784098250332|2009年06月|新書|評=△
<キャッチコピー>
TBS「王様のブランチ」で10年以上にわたって「ブックコーナー」を担当してきた編集者・松田哲夫氏が番組内で紹介した本のなかから200冊をセレクトしたブックガイド。
<memo>
若い女性向きのブックガイド。あの『編集狂時代』の著者が、こんな安易な本づくりをするとは。
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