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2010.04.22

中原早苗/田丘広●女優魂 中原早苗

20100422nakaharajyoyu

―― 深作監督は昭和361961) 年に監督デビユーして、まだ4年目の新人藍督。名もない監督を名のある女優が選んだと世間には見えますね。

中原 そんなことはないでしょうけど。月丘夢路さんのマネージャーの方が、あの人はきっと大成すると言ってた(笑)。〔…〕

―― 東宝の『現代紳士野郎』のあとは大映京都撮影所で、市川雷蔵さんの『眠狂四郎』シリーズ『眠狂四郎炎情剣』です。松竹、東映、東宝、大映と忙しいですね。

中原 時間がかかる仕事は嫌なの。もうねぇ、お金を稼がなくちゃならない。家を建てたお金とかあるし、夫はヒット作のない監督だから養わなきやいけない(笑)。

芸を切り売りしてただけだけど、今でも役者の仕事はそういうものだと、思っているの。くどくどやっても同じだと思うのよ。顔の表情とか何度やっても、最後にはどんなことをするかだよな。「アッカンベー」てやるか(笑)。それをまだこねくりまわして、やるっていうのか……。

――昭和40(1965)

●女優魂 中原早苗|中原早苗/田丘広|ワイズ出版|ISBN9784898302354200907月|評=○

<キャッチコピー>

『村八分』『紅の翼』『学生野郎と娘たち』『狼と豚と人間』『男の顔は履歴書』…独立プロ、日活、東映、大映、東宝、松竹…女優を仕事として生きた女の心意気。

<memo>

昭和30年代か日活の裕次郎映画、B級映画の助演女優として活躍した中原早苗のロングインタビューをまとめたもの。スチール写真やポスターが多数掲載されており貴重。聞き手の田丘広のつっこみに対して、知らない、覚えていない、を連発。ゴシップめいた逸話が多く、気が強くて、いさぎよい性格そのまま。肩のこらない彼女の映画を見ているよう。

立松和平■ 映画主義者 深作欣二

宍戸錠■ シシド――小説・日活撮影所|

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