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2010.04.28

中島丈博●シナリオ無頼――祭りは終わらない

20100428nakajimasinario

かつて日本映画の勃興期に活躍した映画の父とも言われる牧野省三監督が、映画における脚本の重要性について端的に表現した言葉がある。

「一スジ、二ヌケ、三ドウサ」

スジとは脚本のこと、ヌケとは画面が綺麗に仕上がっているということで撮影の技術、ドウサとは役者の動き、つまり演技ということで、この言葉は映画製作の三原則ともされる憲法であり、それは永遠に変わることはない。

カメラよりも俳優よりも、映画をつくるためにはまず第一に脚本が大事だと言っているのである。〔…〕

私たち脚本家は、映画やドラマの最も主要な部分を支える存在としての誇りを持って、仕事に取り組んでいるわけであり、脚本家の個性や人間観、世界観――つまり作家性が作品に投影されるのは当然のことと言わねばならない。

●シナリオ無頼――祭りは終わらない|中島丈博|中央公論新社|ISBN9784121020437201002月|新書|評=○

<キャッチコピー>

1000本を超える膨大なシナリオを手がけ、実際にメガホンもとった著者が、波乱に富んだ来し方を詩情豊かに綴る。幼少期の京都、少年時代の高知、脚本家として怱忙の日々を送った東京。終戦から今日に至る、人びとの熱く苦渋に満ちた生き様と、業界の裏面史。

<memo>

映画・テレビの脚本のこともさりながら、著者は父や母のことを書き残したかったらしい。裏面史というより自伝である。

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