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2010.05.20

福田和也●人間の器量

20100520fukudaningen

器量というのは、水平に広がるものです。

「水平?」「広がる?」

いきなり云われても戸惑いますよね。

今の世間は、高い、低いが人の価値尺度の基準になっています。

高学歴とか、低収入とか。英語検定の得点が高いとか、偏差値が低いとか。

垂直ばかり気にしている。

でも、器量というのは、高い低いではないのですね。

水平というか、面積というか。デカい、ちっちぇ。

やみくもに上を、より高いものだけをめざしても、人の器は育ちません。

異質なもの、未知なものと触れ、感応する力が必要です。〔…〕

若い時は、自分を限らないでいろんな場面、機会に晒す事が大事なのですが、考えてみれば、これは若い人だけの話ではありません。

器が大きいと云われるほどの人物は生涯かけて自分を新たな場所に立たせ続けてきたのではないでしょうか。

●人間の器量|福田和也|新潮社|ISBN9784106103407200912月|新書|評=△

<キャッチコピー>

戦後、日本人は勉強のできる人、平和を愛する人は育てようとしてきたが、人格を陶冶し、心魂を鍛える事を怠ってきた。なぜ日本人はかくも小粒になったのか─。その理由と本質に迫ることこそが、日本人が忘れたものを再認識させ、人生を豊かにしてくれるのである。

<memo>

器量を大きくする五つの道。修行をする……勝海舟、山っ気をもつ……高橋是清、ゆっくり進む……宮本常一、何ももたない……松下幸之助、身を捧げる……今村均。独創性なき一書。

福田和也◆日本国怪物列伝

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