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2010.05.13

石川文洋●まだまだカメラマン人生

20100513ishikawamadamada

私は「再会」が好きだ。

お互いに元気でいるから再会ができる。

ベトナム戦争中に戦場の村で撮影した二人の少女と再会した時の感動は大きかった。〔…〕

もう一人の少女は1966年、アメリカ歩兵第25師団に攻撃を受けた村で撮影したファン・チ・ソーさん。ヘリコプターからおりたアメリカ兵たちに農夫一人が殺され一人が重傷を負った。

その様子をじっと見ていたのが当時10歳のソーさんだった。

1991年にその村を訪ねた時は二児の母となっていた。ソーさんも生きていたからこそ母となることができた。

後の話になるが、2008年にもソーさんを訪ねた。暗い瞳で戦争を見ていたソーさんは、52歳の明るい婦人となって私が来たことを大変喜んでくれた。〔…〕

私は2006年の心筋梗塞で死ななくて本当に良かったと思った。生きていればこれからもアンさん、ソーさん家族と会うことができる。

四国遍路も、いずれ再会の旅をしたいと思う。

●まだまだカメラマン人生|石川文洋|新日本出版社|ISBN9784406053419201002月|評=○

<キャッチコピー>

健康には自信があった文洋さんが、ある日倒れた。九死に一生を得て、自らと命を見つめるまなざしが深まっていく。戦場で命を落としたカメラマンを慰霊する遍路……。人生の深みを味わう温かなエッセイ。

<memo>

1938年生まれの著者。心筋梗塞体験記と四国遍路の旅記録。

石川文洋●日本縦断徒歩の旅――65歳の挑戦

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