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2010.06.23

ねじめ正一●我、食に本気なり

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死ぬ間際に本当に食べたいものは何かと訊かれても、死ぬ間際なので、きっと体力的にも衰えているにちがいないから、あんまりこってりしたものは食べたくないだろう。

うーむ! と唸ること二時間。やっとこさ浮かんできた。それは油揚げだ。

薄めの油揚げを焼いて、醤油を垂らしてからしで食べるのは最高だ!

鳶に油揚げをさらわれるという慣用句があるほどだから、油揚げは美味しいものの代名詞である。あの鳶でさえも狙っていて、横合いから奪われて呆然としている人の様が浮かんでくる。

考えてみれば、私と油揚げとの付き合いは長い。

昭和30年代、私の子供の頃、近所の豆腐屋さんは早朝と夕方の2回、油揚げを揚げていた。それは油揚げショーと呼んでもいいくらい見どころのある作業だった。

――「油揚げ――いちばん好きな食べ物」

●我、食に本気なり|ねじめ正一|小学館|ISBN9784093878289200901月|評=△

<キャッチコピー>

祖母と三越デパートで食べたアイスクリーム、父とふたりだけの最後の旅で食べたすき焼きなどなど。うどん、ラーメン、お茶漬けからホットドッグまで、ねじめさんが本気でこだわる36の食の話。

<memo>

巻末の南伸坊との対談で著者の発言。「最後の晩餐はなににするかと聞かれたら、ボクはかつお節に醤油をちょっと垂らしてごはんにのせて食べたいね」

ねじめ正一■ 荒地の恋

ねじめ正一●ぼくらの言葉塾

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