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2010.06.24

嵐山光三郎●おはよう!ヨシ子さん

20100624arashiohayou

母ヨシ子さんは大正6年生まれで今年92歳である。〔…〕

父が没したとき「これから、私はどうしたらいいのかしら」と不安そうに訊いてきたから「ま、テキトーに生きて下さい」と答えて、同じ敷地内の別棟で一緒に暮らしている。

私は66歳で、こちらも老境に片足をつっこんでいる。ボケをもってボケを制す、という次第。老人と暮らすコツは、つかず離れず妥協せず、見て見ぬふりをして協調す、であるが、やってみるとこれがけっこう難しい。〔…〕

いまは、父は小さな小さな仏壇におさまり、ヨシ子さんは毎朝、花と御飯を供えている。それを見て「ヨシ子さんの日常を書き残しておこう」と思いたった。

●おはよう!ヨシ子さん|嵐山光三郎|新講社|ISBN9784860812195200807月|評=○

<キャッチコピー>

母(ヨシ子さん・91歳)は元気だ、俳句も上手い。「ぼくの父母の記とご近所の人々のおかしなおかしな交遊録」。笑って読んでしみじみ感動。

<memo>

俳句を詠むためボケないですんでいるのか、ボケないので俳句を詠めるのか、そのへんの因果関係はわからぬが、ヨシ子さんの句を読むと「いまなにを考えているのか」の察しがつく。(あとがき)

嵐山光三郎◆「下り坂」繁盛記

嵐山光三郎★文人悪食/文人暴食

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