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2010.07.06

向田 和子●向田邦子の手料理

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大根一本、太いところはザクザク切っておかずに。しっぽ近くの辛い部分は大根おろし。そして最後、しつぽが残ったら――。

「私も姉も、生じょうゆにつけて一夜漬けにしとこうって思うんですね」

あるいはレモンを浮かべたはちみつにつける。大根のエキスがしみ出たはちみつは、のどがいがらっぽいときなどに、お湯で割って飲むと一発でなおってしまう。〔…〕

向田さんが好きだったしっぼや端っこはほかにもある。

かまぼこやだて巻きの両端。木綿ごしの豆腐の布目のついた部分。ハムやソーセージのしっぽ。パンの耳。カステラの焦げ茶色になって紙にくっついている部分。

端っこ好きの性分を、こう分析している。

『何だか貧乏たらしくて、しんみりして、うしろめたくていい。(略)苦労の足りない私はそんなところでせいぜい人生の味を噛みしめている。(略)』(父の詫び状『海苔巻の端っこ』)

●向田邦子の手料理|向田 和子/講談社・編集|講談社|ISBN9784062043175198906月|評=○

<キャッチコピー>

自慢の味をいっぱい持ち、「作り上手」で「食べ上手」だった向田さん。とびっきりの食いしん坊作家の食卓を彩ったおかずを、エッセイや小説などのアンソロジーも添えてご紹介します。お料理は、向田さんの味を最もよく知る、末の妹さん、和子さんに再現していただきました。

<memo>

20年過ぎても売れ続けている本。↓ゆで卵のソース漬けのレシピを知りたくて購入。

嵐山光三郎■ 文人暴食

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