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2010.07.27

浅田次郎●アイム・ファイン!

20100727

そういえば、22歳のときに初めて行ったハワイの、ホノルル空港に降り立ったとたんに嗅いだ花の臭いを、このごろではとんと嗅げなくなった。

お国の臭いが消えてしまうはずはないから、悲しいかな私の嗅覚が、視力と同様に損なわれたとしか思えない。

たとえば眼鏡をかけるように、嗅覚を矯正するような器具があれば、どんなにすばらしいだろうと思った。

まあ、そうした上品な想像はともかく、このごろ気になって仕様がない加齢臭とかいうやつ。これを何とかするのが先決であろうけれど。

――「日本の臭い」

●アイム・ファイン!|浅田次郎|小学館|ISBN9784093878906201002月|評=○

<キャッチコピー>

JAL機内誌「SKYWARD」連載中のエッセイ「つばさよつばさ」の第2弾。

<memo>

浅田次郎の傑作「蒼穹の昴」が日中合作でドラマ化されたが、そのロケ現場訪問記が掲載されている。横店影視城にある紫禁城の実物大セット。「建築物もまちがいなく実物大で、その精巧さもまったくウリふたつと言える。つまり正しくは『紫禁城のオープンセット』ではなく、『紫禁城のレプリカ』と呼ぶべき」。ドラマは全25回の大長編。残念ながら原作のストーリーをなぞっている程度。しかし西太后(田中裕子)の貫禄、ミセス・チャン(殷桃)の気品、青筠(せいいん)の知性、玲玲(りんりん)の可憐、珍妃(ちんぴ)の情念など、登場する女優陣を見ているだけで楽しいドラマであった。今秋吹き替え版で放送されるらしい。

浅田次郎◆つばさよつばさ

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