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2010.07.13

小野義雄●日本警察が潰れた日

20100713onokeisatu

田中[警察庁長官]は懲戒処分を受けた数日後に後藤田事務所を訪れた。その時、後藤田は田中にこう言った。

「長官が懲戒処分を受けるのはあってはならないことだ。そういう立場になったときは、先に辞表を出すものである」〔…〕

「大臣と長官の責任が問われるような場合はな、そうすれば、出されたほうは、『自分が責任をとるから』と辞表を受け取らないものだそうすれば一件、落着となるものなんだよ」

そう言った後、後藤田の顔の表情が緩んだ。そこで田中は反論した。

「いや、そうじゃないんです。今回、仮に私が辞表を出していれば、大臣はそのまま受理したでしょうね。それほど事態は切迫していましたから…」

●日本警察が潰れた日|小野義雄|産經新聞出版|ISBN9784819111027201005月|評=△

<キャッチコピー>

新潟県警柏崎署にかかった1本の電話。それが欺瞞と隠蔽の始まりだった。警察組織幹部の信じられない振る舞いと、それらを覆い隠そうとする仲間意識、そして政治家の思惑が日本警察をピンチに立たせます。

<memo>

産経新聞警察庁担当記者によるドキュメント。警察の不祥事に対応する本庁幹部を描くが、著者の肩入れにかかわらず、逆に関口、田中など、ひ弱な長官像が露呈している。

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