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2010.07.02

岡田茉莉子●女優 岡田茉莉子

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岡田茉莉子を岡田茉莉子が演じるのではなく、私に期待されている岡田茉莉子が、岡田岡田茉莉子を演じているにすぎない。

それは私以外の皆さんがイメージとして抱く岡田茉莉子を、私が演じていることでしかなかった。

私が招かれて舞台に立ち、あるいは映画やテレビドラマに出演するのも、そうして期待される私のイメージを、私自身がなぞっているだけではないのだろうか。〔…〕

こうした悩みを、私は吉田に話した。

「あなたがいま悩んでいるとすれば、あなた自身がいまなお女優として生きていることの証しだ。その女優という人生を、あなたは止められるだろうか。

女優という仮面をかぶって、この人生を生きてきたつもりでも、それがいつしかあなたの素顔になっている」と、夫はいう。〔…〕

たしかに私には私的な人生はない。あるのは女優としての、私の人生だけである、あとは、それを楽しんで生きるか、悩みながら生きるかは、私の気持ち次第だとすれば、悩まないように生きるしかなかった。

●女優 岡田茉莉子|岡田茉莉子|文藝春秋|ISBN9784163709406200910月|評=○

<キャッチコピー>

父は夭逝した美男俳優・岡田時彦、名付け親は谷崎潤一郎。戦後日本映画史を力強く生きぬいたひとりの女性の「終わりなき物語」。「映画」にささげたこれまでの人生を自らの筆で回顧した渾身の書き下ろし自伝。

<memo>

映画156作品、舞台公演68回、テレビドラマ147作品を丹念に回顧する岡田茉莉子の自伝。同時に夫・吉田喜重監督の“自伝”でもある。

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