上野千鶴子●男おひとりさま道
男おひとりさまには「居場所」のないひとが多い。友人もおらず、出かける先もなく、ひきこもり同様になる男性は、年齢を問わず少なくない。〔…〕 AV男優でモテこそ命、と生きていたはずの二村ヒトシさんが、『すべてはモテるためである』という本を書いた。〔…〕そのなかに、この一文を見つけるためなら、彼の本を1冊読むねうちがあると思えるほどの名文がある。紹介したい。 「居場所とは、ひとりでいてもさみしくない場所のことである」〔…〕 半世紀以上、人間をやってきたのだから、居場所くらい、他人につくってもらわなくても自分でつくる。おひとりさまならそのくらいの気概があるだろう。 |
●男おひとりさま道|上野千鶴子|法研|ISBN:9784879547538|2009年11月|評=○
<キャッチコピー>
死別・離別・非婚シングル、老後に生きる道はあるか。在宅ひとり死はこわくない。
男おひとりさま道 10カ条……第1条 衣食住の自立は基本のキ/第2条 体調管理は自分の責任/第3条 酒、ギャンブル、薬物などにはまらない/第4条 過去の栄光を誇らない/第5条 ひとの話をよく開く//第6条 つきあいは利害損得を離れる/第7条 女性の友人には下心をもたない/第8条 世代のちがう友人を求める/第9条 資産と収入の管理は確実に/第10条 まさかのときのセーフティネットを用意する
<memo>
下り坂を降りるスキル、よい介護はカネで買えるか、ひとりで死ねるかなど、男おひとりさま道を、自称“日本最強の口うるさい三婆(さんばば)”の一人上野千鶴子が上から目線で説く。
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