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2010.08.16

黒岩比佐子●明治のお嬢さま

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明治の働く女性は「職業婦人」と呼ばれたが、この言葉は「貧乏」と「結婚できない」という両方のニュアンスを含んでいた。

つまり、職業婦人は、家が貧しいとか親が病気だというような事情でやむなく働き、一生独身を通す、というのが当時の社会通念だったのである。〔…〕

明治後期になると、早婚の弊害が説かれたため、20歳をすぎた212歳で結婚する例も出てきたが、たいていは親が20歳までに結婚させてしまう。そのため、25歳くらいまで一度も結婚せず、未婚のままでいる女性は、かなり奇異な目で見られたようだ。

明治の雑誌の記事に「老嬢」という文字が出てきて、「オールドミス」とルビがふられていたのだが、その年齢は「256歳」だった。これも数え年なので、245歳でオールドミスと見られたことになる。

●明治のお嬢さま|黒岩比佐子|角川学芸出版|ISBN9784047034419200812月|評=○

<キャッチコピー>

明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが頼れる武器は「美貌」。社会の矛盾に悩み、「良妻賢母」という理想に縛られながら、美を求めてお嬢さまたちは涙ぐましい努力をする。

<memo>

「女学世界」「婦人画報」「婦人世界」など明治の雑誌を多くの写真で紹介。

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