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2010.08.26

黒岩比佐子●古書の森 逍遙――明治・大正・昭和の愛しき雑書たち

20100826

アレクサンドル・デュマ(小デュマ)著、長田秋涛訳『椿姫』

(早稲田大学出版部、明治365月初版、114版)

これは大デュマの息子の小デュマ原作の『椿姫』を、長田秋涛が訳したもの。『椿姫』といえば、ヴェルディのオペラのほうが有名だが、小デュマの作品では、これが唯一現在まで残ったといえる。〔…〕

読みかけて、思わず笑ってしまったのは、最初にヒロインの名前が出てきたとき。なんと「後藤露子」なのである! 

地名などはフランスのものとして、カタカナで書かれているが、登場人物の名前だけは全部日本名なのだ。ほかにも、お夏におてる……。

黒岩涙香などが翻訳した小説でも、そうなっているので、当然、予想できたはずなのだが、急に「後藤露子」と言われると……。ちなみに恋人の名前は「有馬寿太郎」である。

――「ヒロインの名は『後藤露子』」

●古書の森 逍遙――明治・大正・昭和の愛しき雑書たち|黒岩比佐子|工作舎|ISBN9784875024309201006月|評=○

<キャッチコピー>

気鋭のノンフィクション作家が古書展通いで出会った魅力的な雑書たち。それら220冊の「古書の森」を通して、明治・大正・昭和の出版文化とともに、「村井弘斎」「国木田独歩」「戦争とジャーナリズム」「明治の女性」など、作家が追い求めてきたテーマの軌跡をも浮き彫りにする。

<memo>

『団団珍聞』1877(明治10)年から『旋風二十年』1945(昭和20)年まで拾い読みコラム

黒岩比佐子●明治のお嬢さま

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