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2010.09.26

荻原魚雷●活字と自活

20100926

 

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藤子不二雄Ⓐ著『Ⓐの人生』(講談社) を再読した。

一冊まるごと読み返したわけではなく、「休力ン日をつくろう」というエッセイだけ読んだ。「休カン日」は「休肝日」ではなく、「感覚を休める日(=休感日)」という意味である。〔…〕

藤子氏は「できることなら、休感日は突発的につくることが望ましい」という。〔…〕

試してみたが、“なーんにもしない”より“なーんにも考えない”ほうがむずかしいことがわかった。〔…〕

「休読日」というのもありかもしれない。週一日、文字を断つ。

本も雑誌も新聞もチラシも読まない。テレビもインターネットも見ない。

●活字と自活|荻原魚雷|本の雑誌社|ISBN9784860112066201007月|評=△

<キャッチコピー>

〈今日もまたとくに予定のない日にありがちなことをするだろう。つまり部屋を掃除して、洗濯して、食料品を買い物して、古本屋をまわって、喫茶店で本を読んで、酒を飲んで、家に帰ることになるだろう〉(本文より) それでもどうにかなっている…のか?  東京・中央線での暮らし方、読書の楽しみ、就職しないで生きる方法。

<memo>

この人、氷が溶けていくような生き方だ、と思う。これが、草食系?

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