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2010.09.06

江弘毅●ミーツへの道 ――「街的雑誌」の時代

20100906

もうすでに賞味期限が来ていた「情報誌」というカテゴリーは、90年代から情報誌しかつくったことのない編集者をも賞味期限切れにしていた。

彼らはいろんな情報源からの情報を効率的に集めたり、検索によって手元にたぐり寄せた情報に、タグを貼り付けてパッケージに詰めたりインデックスの下にコンテンツをぶら下げることが編集である、と思っていた。

そういう情報誌的編集者はエルマガジン社の中にもおり、マックの扱い方に明るかったりIT用語がよく似合ったりしていたが、わたしはそういう奴らを「情報屋」と称していて、街での顔がなく根っこのところがへタレなので、仕事は出来ないと思っていた。

こういう奴が下の者を使い出すと編集部は危ない。事実『シティマニュアル』シリーズは破綻しかけていた。

●ミーツへの道 ――「街的雑誌」の時代|江弘毅|本の雑誌社|ISBN9784860112059201006月|評=○

<キャッチコピー>

街と付き合い、街で遊び、街を書く。そんな雑誌を作りたい!京都・大阪・神戸の「おもろい」を詰め込んで創刊された『ミーツ・リージョナル』。「街場」のリアリティを全身で追いかけた名編集者の回想記。

<memo>

大阪弁イントネーションの標準語的文章で、前半は街場(ただの消費空間ではなく生活と歴史の厚みを持つリアルな現場だ=©内田せんせ)の雑誌編集長としての自慢話、後半は子会社の京阪神エルマガジン社のプロパー社員としての親会社(神戸新聞社)に対する恨みつらみを綴る。もう10年ほど前「神戸本」というムックを書店で見かけたが、表紙に「誰が紹介しても同じようなガイド本ならミーツはつくらない。もう何冊も買わなくていいのですね」と大書きしてあり、このあざとさは地元神戸の人が作った本ではないと敬遠したことがある。

江弘毅◆「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ

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