上杉隆/週刊朝日編集部●暴走検察
** 法務省職員の証言を紹介しょう。 「毎晩のようにひとつの部屋に集まっては酒を飲み交わし、団結を確認し合っています。酒の肴はもちろん、小沢がいかにけしからん人物であるか(笑い)」〔…〕 小沢は検事総長の人事をより民主的な国会同意人事の枠組みに入れようとする、検察にとっては危険きわまりない思想の持ち主だ。 よって、イチかバチかで政界の最高実力者の小沢を捕りにいき、結果として法律的な処罰が無理でも、政治的に小沢を葬ればいいというわけなのだ。 これは情報源を明かせないが「東京地検関係者」が筆者にリークした話である。(笑い) 一連の出来事を「犯罪捜査」だと考えるから見えにくくなる。これは、人事と既得権を死守しようとする検察=記者クラブメディア連合体と小沢の「権力闘争」なのである。 |
●暴走検察|上杉隆/週刊朝日編集部|朝日新聞出版|ISBN:9784023308176|2010年04月|評=◎おすすめ
<キャッチコピー>
検察×小沢一郎×週刊朝日、壮絶なバトルロワイヤル! 西松建設事件から土地購入疑惑まで、検察は「犯罪捜査」をしていたのではない。人事と既得権を死守すべく、小沢一郎に対し「権力闘争」を繰り広げていたのだ──検察の強大な権力とタブーに挑んだジャーナリストと週刊誌の闘いの記録。
<memo>
「週刊朝日」2009年3月~2010年4月掲載記事を収録。小沢政権を阻止するためのなりふり構わぬ検察の『国策捜査』。あわせて劣化する“知の巨人”立花隆批判は痛快。
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