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2010.10.11

島森路子●ことばを尋ねて――島森路子インタビュー集1

20101011

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人生は大体において繰り返しからできていて、繰り返しだからつまらないという考え方もある。

そう考えれば、常に新しいことをしていなきゃいけない。そしてある程度新しいことはおきる。〔…〕

僕のように、意にあらずというか、神様のお恵みで長く生きていると、やっぱり、そうそう新しいことは起こりにくい。ああ、こういうこともやった、ああいうこともやったと、何があっても繰り返しに思えちゃう。

だんだん感受性が鈍っているということもあるでしょう。

けれども、そうなるにつれて、変な言い方だけど、人生というのはなにか味が出てくるような気がする。

忙しくて、新しくて、楽しかったときより。まあ、これは、年寄りの錯覚かもしれませんけれど、毎日毎日いろんなことが起きてたときは、にぎやかで忙しかったけれど、人生の味なんてものじゃなかった。、

――吉田秀和「音楽の退屈」

●ことばを尋ねて――島森路子インタビュー集1|島森路子|天野祐吉作業室ISBN9784905016007201006月|評=○

<キャッチコピー>

「広告批評」30年の歴史の中で、島森路子が行なった200余編のインタビューの中から、消えてしまうにはあまりに惜しい24編を選び、上下2冊に集成しました。各界のトップランナーが自在に語る、ぜいたくな「ことばの饗宴」です。

<memo>

淀川長治・山田風太郎・吉田秀和・養老孟司・美輪明宏・谷川俊太郎・糸井重里・橋本治・タモリ・ビートたけし・所ジョージ・イッセー尾形・亀倉雄策へのインタビューを収録。

上掲の吉田秀和は「不安、情緒不安が、日本の現代文化の特徴であって、じっとしていると不安になる、動いていても不安になる。まあ、動いているほうがまだしも安心する。だから、退屈の美学とか、芸術の退屈とは、いまの日本人の情緒とは正反対のものなんでしょうね」と語っている。

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