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2010.10.08

岸博幸●ネット帝国主義と日本の敗北 ――搾取されるカネと文化

20101008

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実際、ネットが引き起こしている二つの社会的問題はかなり深刻です。

一つは、民主主義を支えるインフラであるジャーナリズムと社会の価値観を形成する文化が衰退しつつあることです。

もう一つは、ネット上での米国による世界制覇です。〔…〕

そもそもそれらの悪影響が生じた根本的な原因は何でしょうか。キーワードは〝流通独占″と〝無料″になるのではないかと思います。

●ネット帝国主義と日本の敗北 ――搾取されるカネと文化|岸博幸|幻冬舎|ISBN9784344981577201001月|新書|評=○

<キャッチコピー>

今ネットの世界では、グーグル、アマゾンなどに代表される米国ネット企業だけが莫大な収益を上げ、一人勝ちしている。一例であるグーグル・ブック検索の問題では、ヨーロッパ各国政府がグーグルの提示した和解案に反対の姿勢を明確に示し、国家の威信をかけた抵抗が始まった。このままでは、政策を間違い続ける日本だけが、カネと文化を搾取されてしまう。国益の観点からネットの危機的状況を初めてあぶり出す。

<memo>

「フランスでは、サルコジ政権が直接的な新聞救済策を講じています。2009年から3年間で6億ユーロ(690億円)の補助金を新聞業界に供与することを決めました。加えて、政府補助で18歳の成人に好みの新聞1紙を1年間無料配達することとし、今後は政府の新聞広告を増やすことも決定しました」(本書)。

 日本の新聞も補助金を出せと言い出すでしょうね。なりふりかまわず小沢一郎をバッシングし大政翼賛会的に菅直人首相を当選させたのだからと。そして今後も政府広報紙に徹するからと。

国末憲人◆サルコジ――マーケティングで政治を変えた大統領

原寿雄●ジャーナリズムの可能性

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