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2010.10.29

佐賀純一●患者さんは名医

20101029

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「実のなるものはみんなそうだよ。植物と人間は違うだろうけども、自分が元気でいつまでも生きてられると思うと、花を付けても実をならせない。なっても小さい時に落ちる。

ところが、栄養が不足して、少し元気がなくなったかな、というぐあいになると、

子孫を残さなければ大変だと思うんだろうな、どっさりと実がなるんだよ

「ふーん、そうすると、もし人間が植物と同じと考えればだ、今の若者が子どもを生もうとしないのは、昔と比べれば生活にゆとりがあるし、長生きもできるから、危機意識が足りなくて、子孫を残そうという本能が働かないということなのか」

――「珍説・少子化の原因」

●患者さんは名医|佐賀純一|東京新聞出版局|ISBN9784808308490200604月|評=○

<キャッチコピー>

名物町医が耳を傾け続けた悲喜交々の人生絵巻。人に話したくなる、人が好きになる人生の妙薬を処方します。東京新聞連載の名物エッセー『診療室日誌』より心に染みる全130話。

<memo>

20年ほど前、著者の『浅草博徒一代』という大正から昭和へと移りゆく時代の博徒の生涯を描いたものを読んだ記憶がある。がらりと変わり、本書は“町医者による市井”もの。

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