堺憲一●この経済小説がおもしろい! ――ビジネスと人生の本質に迫る絶対オススメ78冊
** たとえば、大手銀行の合併を報じるニュースの裏側には、オモテ向きの理由や経済合理性だけでは説明できない背景があるものだ。
両銀行の力関係、経営陣の個人的な思惑、政治家や官僚たちの事情など、さまざまな要因が重なって事の顛末が左右されていく。
経済小説では、そうした事情までもが入念な取材によって明らかにされるとともに、 フィクションという形をとっているからこそ描くことのできる数々の「スクープ情報」が盛り込まれることも少なくない。
経済小説が報道以上に真実を語ることも多いのだ。
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●この経済小説がおもしろい! ――ビジネスと人生の本質に迫る絶対オススメ78冊|堺憲一|ダイヤモンド社|ISBN:9784478013809|2010年09月|評=○
<キャッチコピー>
1000冊を読破した経済小説の達人が、超定番から最新の話題作までを独自ランキングで一挙紹介。おもしろくてタメになる!経済小説の醍醐味をリアリティたっぷりに解説する。巻末には業種別500冊の作品リストを掲載。
<memo>
多くの作家が経済小説の第1世代からニュートレンド世代までとして紹介されているが、70~80年代に城山三郎、清水一行、高杉良など第2世代までは随分読んだ。今も経済小説は読まれているらしい。ちなみに本書のおすすめは……。経済編1位、「ハゲタカ」真山仁。ビジネス編1位、「プラチナタウン」楡周平。定番編1位、「不毛地帯」山崎豊子。
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