江川卓/掛布雅之●巨人ー阪神論
* ――なぜ楽天の監督要請を受けられなかったんですか。〔…〕 掛布 いや、三木谷さんと最初にお会いした時に、三木谷さんは、勝負に勝つ、負けるという話をされなかったんですよ。〔…〕 三木谷さんは、成績がどんな結果であれ最終的に黒字に終わらせて欲しい、それが大前提の目標だと言われたので、僕の監督に対する考え方とはギャップがありました。〔…〕 江川 今までの企業の球団経営というものは、赤字を出しても、それはコマーシャル料だと考えればいいという感覚がありましたよね。そういう甘い考えはないんでしょう。収支で黒字にしながら強くできれば一番いいという感覚を持たれているんだと思いますね。〔…〕 掛布 球団経営と監督の仕事は密接ではあるし、監督は、そういうものに最大限の努力、協力するのは当たり前のことなんです。 ただやっぱりグラウンドで厳しく、いい汗をかき、スタンドと一体となって厳しい勝負というものを追求していくのが、監督なんです。 だから、そこで黒字にして欲しいと言われると、それは監督に言う話だろうかと戸惑うよね。 |
●巨人ー阪神論|江川卓/掛布雅之|角川書店|ISBN:9784047102347|2010年04月|新書|評=○
<キャッチコピー>
球史に残るライバル対決を演じた2人、元巨人のエース投手・江川卓と、元阪神の4番打者・掛布雅之が、巨人とは何か、阪神とは何か、エースとは何か、4番とは何かについて熱く語り合う。注目の監督論についても言及。
<memo> 巨人-阪神 歴代ベスト9
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