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2010.11.17

楡周平●プラチナタウン

20101117

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人はな、必ず老いる。

そして現役を退いた瞬間から、手元にある金がなくなるのが先か、あの世に行くのが先かの競争が始まるんだ。

子供が親の面倒を最期までみるなんて時代はとうの昔に終わっちまってるんだよ。いやみたくともみられない時代が来ちまってるんだ。そんな人間が、あと数年で八百万人も出てくんだぞ。〔…〕

この団塊の世代こそが、田舎を捨てて都会で働く。そうしたライフスタイルを確立した人間たちだからだ。同時に老いて死ぬことの大変さも知っていれば、看取る側の大変さを誰よりも熟知している世代でもある。

俺たちが、何の憂いも無く最期を迎えられる環境を整えてやれば、必ず入居希望者は集まる。〔…〕俺たちが造る姥捨山は悲惨なもんじゃねえ。年寄りの楽園にしてやりやいいんだよ」

●プラチナタウン|楡周平|祥伝社|ISBN9784396632984200807月|評=○

<キャッチコピー>

平成の大合併からも爪弾き。財政破綻寸前の田舎町が採った逆転の秘策とは?シリアスな問題に明るく切り込む、硬派な新社会派小説。

<memo>

ハコモノだらけで破産寸前の過疎の町をどのように立て直すか。150億もの負債を抱えた故郷の町長を引き受ける羽目になる総合商社部長が主人公。逆転の発想のアイデアはおもしろい。が、物語にスリリングな展開がない。

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