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2010.12.20

石毛直道/小山修三:編●梅棹忠夫に挑む

20101220

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『荘子』の「人間世篇」に「櫟社(れきしゃ)の散木」という話があります。

マサカリを担いだ弟子を従えた大工の棟梁が、巨大なクヌギに目もくれずに通り過ぎた。

弟子が、なぜこの立派な木を切らないのかと尋ねると、棟梁が「ばかものめ、あの木はなんの役にもたたないから、切られずにあんなに大きくなったんじゃ」と答えた。

役にたつ木を材木、役にたたない木を散木といいます。

わたしの生涯を振り返ると実利を生むものは少しもなく、無用の学ばかり。

散木のような人生でした。

――「時代の証言者 文明学」

●梅棹忠夫に挑む|石毛直道/小山修三:編|中央公論新社|ISBN9784120039959200812月|評=△

<キャッチコピー>

比較文明学者・梅棹忠夫は、「文明の生態史観」「情報産業論」「遊牧の起源」など独自の思想を展開し、現在も版を重ねるベストセラー『知的生産の技術』を著すなど、戦後の社会に大きな影響を与えてきた。梅棹の薫陶を受けた研究者たちが論戦を挑んだ、米寿記念シンポジウム「梅棹忠夫の世界」を再現。

<memo>

米寿のお祝いにシンポジウムをやる発想は梅棹ならではであるが、弟子筋がそれを元に本にするにしても本来非売品で配布すべき翼賛的“記念誌”、それを市販するとは……。

梅棹忠夫/小山修三●梅棹忠夫語る

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