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2011.01.17

高橋敏夫◎時代小説が来る!

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森鴎外のエッセイ「歴史其儘と歴史離れ」(1915)に倣っていえば、創成期から対立関係にあった「歴史其儘」の歴史小説と「歴史離れ」の時代小説は、ブームのなかで「時代小説」と総称されるようになった。

ここには、戦後に方向を与えていた「歴史」が停滞し、動かなくなる1990年代以降の時代が深くかかわっていよう。

これまでの「歴史」によりかからず、新たな道筋を驚異の創意と大胆な構想で示すこと。こんな試みの一瑞に、ファンタジーまでよびこむ自由自在な時代小説が参加しているのではないか。

◎時代小説が来る!――広く、深く、にぎやかに|高橋敏夫|原書房|ISBN9784562046478201012月|評=△

<キャッチコピー>

時代小説が活況を呈している。新たな書き手が次々に登場し、話題作が続々と生まれる。この隆盛の礎を築いた巨匠と継承者たちの系譜を読み解き、時代の「リアル」に迫る新しい時代小説の到来を告げる最新最強の時代小説ガイド。

<memo>

あとがきではこう書く……。

「ミステリーやSF、経済小説やハードボイルドはもとより、ファンタジーやホラー、犯罪小説や実験小説、児童文学やライトノベル、傾向としてのセカイ系や壊れ系、料理系や恋愛系などなどをとりこんで、そもそも現代文学の一ジャンルにすぎぬ時代小説(および歴史小説)が、ほとんど現代文学規模のひろがりをもってしまったのである」

高橋敏夫■ 時代小説に会う!――その愉しみ、その怖さ、そのきらめきへ

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